キッドモヘア、とは
子ヤギから初めて刈り取られる細くやわらかな毛。
このくつしたはチクチク感がないのですが
それはモヘア繊維はウール繊維と違ってキューティクルの
うろこが逆立っていないから。
そして外気温を伝導せず、非常に断熱性に優れ、吸湿性もあります。
モヘアは高級繊維として扱われ、なかでもキッドモヘアはさらに希少。
それがどうしてくつしたになったのか、というと。
創始者のテレッサは当初アンゴラヤギをカナダで育て
原毛を販売していたのですが、
丈夫さ、温かさ、柔らかさは、まさに足にぴったりだと思い、
ファッショントレンドやカラーなどに左右されない
シンプルな靴下を生み出したいと思いました。
そして当時は前例のないモヘアのくつしたを試行錯誤の末、作り出したのです。
当初売り込みにいった先では
「こんな丈夫なくつしたは売れないよ。
すぐに破れるようなくつしたを作りなさい。お客が繰り返し買いに来るから」と
言われたそうです。
そう、これはいまでも一緒。
くつしたは消耗品。
すぐ痛んで当たりまえって思われています。
当店は、使って心地よく
大切にしたい、と思うものをみなさんに紹介したいと思っています。